この社会福祉法人聖母愛真会は、キリスト教の人間観・教育観を土台とし、児童福祉法の「児童は心身ともに健やかに育成され、愛護されなければならない」という精神に基づき、保育に欠ける乳幼児を育成すること、障害をもった子どもたちの療育をすること、また保護者に対しては子育ての支援をすることがその目的であります。
キリスト教における人間観とは、「人間は、神から与えられた人生と使命を完成すべく神の似姿に創造された」ということです。実に人間の尊厳性の根拠は、ここにあります。したがって、子どもたちの保育・療育にあたる者の任務は、人生を正しく生きるように、子どもたちの備えている総ての機能を、創造性と調和をもって発達させる手助けをすることにあります。また、聖書には「神は愛である。愛のうちにとどまる人は神にとどまり、神もその人にとどまる」とあります。個人のかけがえのない生命と、一人ひとりの限りない価値を尊重し、「全人類が神を共通の父といただく兄弟」であるという思想を根底といたします。即ち、「愛の精神」が法人の運営理念です。